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四十肩・五十肩の原因と改善方法|肩が上がらない・夜に痛む症状について

  • 執筆者の写真: 柾行 神田
    柾行 神田
  • 2025年12月25日
  • 読了時間: 9分

四十肩・五十肩は、年齢とともに増えてくる代表的な肩のトラブルです。「ある日突然肩が上がらなくなった」「夜中に肩の痛みで目が覚める」といった症状に悩まされる方も少なくありません。放置していれば自然に治ると思われがちですが、経過や対応次第で回復までに長期間を要することもあります。


四十肩・五十肩の仕組みや原因、時期ごとの注意点を整理し、正しい改善の考え方について解説します。 


四十肩・五十肩に悩む男性

四十肩・五十肩とは?まず知っておきたい基礎知識

四十肩・五十肩は、肩関節周囲に炎症や動きの制限が生じる状態の総称です。正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、40代・50代を中心に発症しやすいことからこの名称で知られています。肩を動かす際の痛みだけでなく、安静時や夜間にも痛みが出るのが特徴です。加齢だけが原因ではなく、生活習慣や姿勢、肩の使い方も大きく関係しています。 


四十肩と五十肩の違いはあるのか

四十肩と五十肩は名称こそ異なりますが、医学的にはほぼ同じ状態を指します。発症する年齢の違いによって呼び分けられているに過ぎません。肩関節周囲の筋肉や腱、関節包に炎症が起こり、動かすと痛む、動かしづらいといった症状が現れます。年齢が若いから軽い、五十肩だから重いという明確な差はなく、症状の程度や経過には個人差があります。 


肩関節で何が起きているのか|炎症と可動域制限の仕組み

四十肩・五十肩では、肩関節を包む関節包や腱板と呼ばれる組織に炎症が生じます。この炎症によって痛みが出るだけでなく、組織が硬くなり、関節の動きが制限されていきます。特に腕を上げる、後ろに回すといった動作で強い制限を感じやすくなります。痛みを避けて肩を動かさない状態が続くと、さらに可動域が狭くなり、悪循環に陥ることもあります。 


四十肩・五十肩の図説

四十肩・五十肩で起こりやすい症状

四十肩・五十肩の症状は、日常生活の中で徐々に現れることが多く、最初は違和感程度から始まるケースもあります。しかし、進行すると生活動作に大きな支障をきたすようになります。代表的な症状を理解しておくことで、早期対応につなげることができます。 


腕を上げる・後ろに回すと痛い

洗濯物を干す、高い所の物を取る、服を着替えるといった動作で肩に痛みが出やすくなります。特に腕を横から上げる動作や、背中に手を回す動作で強く痛むのが特徴です。動かし始めに痛みが出て、途中で引っかかるような感覚を伴うこともあります。この段階で無理に動かし続けると、炎症が悪化する可能性があります。 


夜間痛・寝返りで目が覚める痛み

四十肩・五十肩の大きな特徴の一つが夜間痛です。横になった際に肩が圧迫されることで痛みが強まり、寝返りのたびに目が覚めてしまうケースもあります。睡眠不足が続くことで疲労が蓄積し、回復力が低下することも少なくありません。夜間痛がある場合は、炎症が強い時期に入っている可能性があります。 


片方だけに起こるケースと両肩への影響

多くの場合、四十肩・五十肩は左右どちらか一方に発症します。しかし、片側をかばう生活が続くことで、反対側の肩に負担がかかり、両肩に症状が出ることもあります。特に姿勢が崩れたまま生活していると、肩甲骨や背中の動きが制限され、両側に影響が及びやすくなります。



四十肩・五十肩の主な原因

四十肩・五十肩は加齢が原因と思われがちですが、実際には複数の要因が重なって発症します。肩関節は可動域が広い分、周囲の筋肉や関節のバランスが崩れると負担が集中しやすい構造です。日常生活のクセや姿勢、運動不足なども大きく影響します。原因を理解することで、改善への方向性が明確になります。


四十肩・五十肩の図説2

加齢による肩関節周囲組織の変化

年齢を重ねることで、肩関節を支える腱や関節包の柔軟性は徐々に低下します。血流も悪くなりやすく、小さな負担が蓄積しやすい状態になります。その結果、炎症が起こりやすくなり、痛みや可動域制限につながります。ただし、加齢だけが直接の原因ではなく、生活習慣によって症状の出方には大きな差が生じます。 


肩を動かさない生活習慣・姿勢不良

デスクワーク中心の生活や、腕を大きく動かす機会が少ない生活が続くと、肩関節の動きが徐々に低下します。猫背や巻き肩などの姿勢不良も、肩関節の位置を不安定にし、炎症を引き起こす要因になります。動かさないこと自体がリスクとなり、ある日突然痛みとして現れるケースもあります。 


首・背中・肩甲骨の動きの低下

肩の動きは、肩関節単独ではなく、首・背中・肩甲骨との連動によって成り立っています。これらの部位の動きが硬くなると、肩関節に過剰な負担がかかります。特に肩甲骨の可動性が低下すると、腕を上げる際の負担が直接肩に集中し、炎症を起こしやすくなります。 



時期によって異なる症状の特徴

四十肩・五十肩は、経過によって症状の性質が変化します。同じ肩の痛みでも、時期によって適切な対応は異なります。今どの段階にあるのかを理解することが、改善への近道になります。 


整骨院の様子

急性期(炎症期)の痛みと注意点

急性期は、肩関節周囲に強い炎症が起きている時期です。安静時や夜間にも痛みが出やすく、少し動かすだけでも鋭い痛みを感じることがあります。この時期に無理なストレッチや運動を行うと、炎症が悪化し回復が遅れる恐れがあります。まずは痛みを抑え、炎症を鎮めることが優先されます。 


慢性期(拘縮期)に起こる動かしにくさ

炎症が落ち着いてくると、痛みは軽減しますが、肩の動きが悪くなる慢性期に移行します。この時期は、関節包や筋肉が硬くなり、可動域制限が目立つようになります。痛みが少ないからと放置すると、動かしづらさが長期化する可能性があります。段階に応じたリハビリが重要になります。 



四十肩・五十肩を改善するための正しいアプローチ

四十肩・五十肩の改善には、痛みのある時期と動かしにくさが目立つ時期、それぞれに合った対応が求められます。すべての段階で同じ施術や運動を行うのではなく、状態に応じてアプローチを変えることが回復への近道です。炎症を抑えつつ、徐々に肩の動きを取り戻す流れを意識することが大切になります。 


炎症の程度に合わせた施術の考え方

炎症が強い時期には、肩関節周囲の負担を減らし、痛みを抑える施術が中心となります。無理に可動域を広げるのではなく、周囲の筋肉や関節の緊張を調整し、炎症が落ち着く環境を整えます。一方、炎症が軽減してきた段階では、徐々に肩関節を動かす施術へ移行します。状態を見極めながら進めることで、回復を妨げるリスクを減らすことができます。 


肩だけでなく肩甲骨・背骨から整える重要性

肩の動きは、肩関節単体ではなく、肩甲骨や背骨の動きと密接に関係しています。肩甲骨の可動性が低下していると、腕を上げる際の負担が肩関節に集中します。背骨の柔軟性も同様で、猫背や丸まった姿勢が続くと肩の可動域が制限されます。肩だけを施術するのではなく、関連部位を含めて整えることが、改善を早めるポイントになります。 


可動域改善と再発予防の運動療法

痛みが落ち着いた後は、可動域改善と再発予防を目的とした運動療法が重要になります。肩関節を無理なく動かす運動から始め、徐々に筋力と安定性を高めていきます。正しい動かし方を身につけることで、日常動作や仕事、趣味での肩の負担を軽減できます。運動療法は一時的な対処ではなく、長期的な肩の健康を支える要素になります。 



おおぶち整骨院での四十肩・五十肩対応

おおぶち整骨院では、肩の痛みを単なる局所の問題として捉えず、姿勢や動作、生活背景まで含めた評価を行っています。四十肩・五十肩は経過が長くなりやすいため、無理のない改善計画を立てることを大切にしています。一人ひとりの状態に合わせた対応で、安心して通っていただける環境を整えています。


柔道整復師+AT(アスレティックトレーナー)による評価

おおぶち整骨院では、柔道整復師の専門的な知識に加え、アスレティックトレーナーの視点を活かした評価を行っています。肩関節そのものの状態だけでなく、腕の使い方や姿勢、日常動作のクセまで確認し、なぜ肩に負担が集中しているのかを多角的に分析します。四十肩・五十肩は原因が一つとは限らず、複数の要因が重なっているケースが多いため、総合的な評価が欠かせません。動作を見ながら判断することで、より的確な施術方針につなげています。 


整骨院で動的検査をする様子

肩関節の状態を踏まえた施術方針 

施術方針を立てるにあたり、肩関節そのものの状態だけでなく、姿勢や動作、肩の使い方まで含めて総合的に確認します。猫背や巻き肩などの姿勢不良があると、肩関節にかかる負担が増え、炎症や可動域制限が長引く原因になることがあります。


また必要に応じて、超音波エコー(エコー検査)を用い、肩関節周囲の筋肉や腱、関節周囲組織の状態を確認します。炎症の有無や組織の緊張状態を把握することで、「今は安静を優先すべき段階か」「動かし始めてもよい段階か」を見極める判断材料とします。


肩周囲の筋肉調整に加え、背中・肩甲骨・体幹のバランスを整えることで、肩に集中していた負担を分散し、回復を促します。一時的に痛みを和らげるだけでなく、再発しにくく、日常生活で肩を使いやすい状態を目指すことが当院の施術方針です。



リハサクを活用したセルフケア・運動指導

四十肩・五十肩の改善には、施術と並行して自宅でのセルフケアが重要になります。当院ではリハサクを活用し、動画で正しいストレッチや運動方法を確認できる環境を整えています。無理のない範囲で肩を動かし、正しい動作を習慣化することで、回復を促します。自己流になりやすいセルフケアも、正しい方法を継続することで効果が高まります。 


エクササイズを教示する様子

四十肩・五十肩に関するよくある質問(Q&A)

四十肩・五十肩については、回復期間やセルフケアに関する質問を多くいただきます。ここでは、よくある疑問について一般的な考え方をまとめました。 


四十肩・五十肩は自然に治るのか?

自然に痛みが軽減するケースもありますが、可動域制限が残ることも少なくありません。適切なケアを行わないと、日常生活に支障が残る可能性があります。早期に対応することで、回復を早めることが期待できます。 


どれくらいで改善する?治らないことはある?

改善までの期間は個人差が大きく、数か月から1年以上かかる場合もあります。適切な施術とセルフケアを継続することで、改善の可能性は高まります。放置するよりも、早めに対応する方が結果的に回復は早くなります。 


自宅でできるストレッチや注意点は?

痛みの少ない範囲で肩を動かすことは有効ですが、無理なストレッチは逆効果になることがあります。状態に合った方法を選ぶことが重要です。自己判断が難しい場合は、専門家に相談することをおすすめします。 


肩の痛みを放置しないでください|早期対応の重要性

四十肩・五十肩は、放置してしまうと回復までに長い時間がかかることがあります。違和感や痛みを感じた段階で適切な対応を取ることが、回復への近道になります。おおぶち整骨院では、症状の段階に合わせたサポートを行っています。肩の不調でお悩みの方は、早めにご相談ください。

 
 
 

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