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成長痛の原因と改善方法|子どもの脚の痛みを見極めるために知っておきたいこと

  • 執筆者の写真: 柾行 神田
    柾行 神田
  • 2025年12月25日
  • 読了時間: 10分

成長痛は、成長期の子どもが夕方から夜間にかけて脚の痛みを訴える症状として知られています。しかし、多くの保護者が思うほど単純ではなく、痛みの背景には筋肉や関節への負担、柔軟性の問題、姿勢の崩れなどが関与しているケースも少なくありません。


また、成長痛に似た別の疾患が隠れている場合もあり、適切な判断が欠かせません。成長痛の仕組みや原因、改善方法、整骨院で行う専門的なアプローチをわかりやすく解説します。


成長痛に悩む子供

成長痛とは?まず知っておきたい基礎知識

成長痛とは、主に6〜12歳の成長期にみられ、夕方から夜に痛みが現れ、朝には治まっていることが多いのが特徴です。腫れや熱感といった炎症所見がないため医学的に特定しづらく、「原因不明の痛み」と説明されることもあります。ただし、運動量や筋バランス、柔軟性の問題などが関係しているケースも多く、適切なケアによって改善が期待できます。まずは成長痛の特徴を知ることが大切です。


成長痛が起こる仕組みと特徴

成長痛は、骨の成長スピードと筋肉・腱の伸びるスピードが一致しないことで、筋肉に引っ張りストレスがかかる状態が生まれ、痛みとして感じやすくなると考えられています。特に夕方〜夜に痛みが出やすいのは、日中の活動によって疲労が蓄積し、筋肉が硬くなっているためです。


また、走る・跳ぶといった運動を多く行う子どもほど痛みを訴えやすく、柔軟性の低下や姿勢の乱れが痛みを引き起こす要因となることもあります。成長痛は「自然に治るもの」と軽視されがちですが、痛みが続く場合は別の疾患の可能性もあるため注意が必要です。 


骨構造の違い

成長痛と間違われやすい疾患について

成長痛だと思っていた痛みが、実際は別の疾患に由来するケースも数多くあります。代表的なのは「オスグッド病」「シーバー病」など、筋肉の付着部に負担がかかることで発症する成長期特有のスポーツ障害です。これらは成長痛とは異なり、炎症や運動時痛を伴い、適切な対応を怠ると長期化する恐れもあります。


また、足首やすね周囲の痛みも筋膜の硬さや動作のクセが関係している場合があり、専門的な評価が必要です。成長痛と疾患を見分けるためには、痛みの出るタイミング、動作、部位を丁寧に確認することが求められます。


オスグッド病(膝のお皿の下の痛み)

膝下の骨が強く引っ張られて痛みが出るスポーツ障害で、ジャンプやダッシュの多い競技で起こりやすいのが特徴です。

 

オスグッド病の図説

シーバー病(かかとの成長痛)

かかとの骨に負荷がかかり炎症を起こす疾患で、走る・跳ぶ動作で痛みが増しやすく、歩行にも影響が出ることがあります。 


シーバー病(かかとの成長痛)の図説

足首・すねの成長期特有の痛み

成長軟骨への負担や筋膜の緊張により痛みが出ることがあり、すねの内側が痛むシンスプリントに似た症状もみられます。



成長痛の主な原因|なぜ痛みが出るのか

成長痛は、単なる成長過程の現象と片づけられがちですが、実際には複数の要因が重なって痛みとして現れています。特に骨の成長スピード、筋力や柔軟性の不足、運動量の増加などが関係しており、身体の使い方のクセによって負荷が集中するケースも多くみられます。原因を理解することで、適切な改善方法が見えてきます。


急激な骨の成長と筋肉のアンバランス

成長期には骨が急激に伸びるため、筋肉や腱がその変化に追いつかず引っ張られることで痛みが生じやすくなります。特に太もも前後の筋肉が硬い子どもは痛みを訴えやすく、運動量が多いほど筋疲労が蓄積し、成長痛を悪化させる傾向があります。


また、柔軟性の不足により筋肉の緊張が強まると、成長軟骨にストレスが集中しやすくなるため、ストレッチ不足が原因となることもあります。このアンバランスを整えることが、改善への重要なステップと言えます。


運動量の増加・フォームの乱れ

スポーツや部活動が盛んな時期には、ジャンプ・ダッシュなどの繰り返し動作により下肢への負担が大きくなり、成長軟骨にストレスが蓄積します。さらに、動作フォームの乱れが加わると特定の部位に負荷が偏り、成長痛が出やすい状態になります。


特に膝・かかと・すねに痛みが出る子どもの多くは、着地動作が不安定であったり、使う筋肉に偏りがあったりと、身体の使い方に特徴が見られます。フォームの改善は痛みの予防と再発防止に欠かせません。 


姿勢不良・柔軟性の低下・筋力不足

猫背や反り腰といった姿勢不良は、下半身の筋バランスを崩し、特定の部位へ負担を集中させます。また、柔軟性が低い場合は筋肉が硬く張りやすく、成長による牽引ストレスが痛みへとつながりやすくなります。さらに、体幹や股関節周囲の筋力不足があると、走る・跳ぶなどの動作で衝撃を吸収できず、膝やかかとに負荷が増えます。これらの要因が重なると成長痛が長期化しやすいため、姿勢と筋力の両面から整えることが重要です。 



悪化させるNG行動とは?

成長痛は「成長期にはよくあること」と軽視されることがありますが、誤った対応を続けると痛みが強まり運動の継続が難しくなることもあります。症状を悪化させないためにも適切な判断が必要です。 


痛みを我慢して運動を続けるリスク

痛みを抱えたまま練習や試合に参加すると、炎症が広がり治りにくくなる可能性があります。特に成長軟骨は負担に弱く、無理を重ねることで長期離脱につながるケースもあるため注意が必要です。痛みがある時期には運動強度を調整し、必要に応じて休息を取る判断が求められます。適切に負荷をコントロールすることで回復が早まり、再発の予防にもつながります。


間違ったストレッチや強いマッサージ

痛みがある部分を強く押したり無理に伸ばしたりすると、筋肉や腱を傷つけてしまうことがあります。特に成長期の身体は柔らかさと繊細さを併せ持つため、強引なアプローチは逆効果になりやすいものです。適切なストレッチは改善に役立ちますが、方向や強度を誤ると負担を増やすため、専門家の指導のもと正しい方法を身につけることが理想的です。


湿布や痛み止めだけに頼る危険性

湿布や痛み止めは一時的に症状を緩和する効果がありますが、根本原因を解決するものではありません。痛みが和らいだことで無理をしてしまい、かえって悪化する例も少なくありません。症状が長引く場合や繰り返す場合には、専門家の評価を受けて原因に応じた改善策をとることが必要です。



成長痛を改善するための正しいアプローチ

成長痛の改善には「痛みを取ること」と「再発しにくい身体をつくること」の両方が必要です。痛みの原因を取り除くだけでなく、成長期の身体に合わせたケアを行うことでパフォーマンス向上にもつながります。


炎症期の対応と適切な休息の取り方

痛みが強い時期は、刺激の強い運動を一時的に控えることが重要です。必要に応じてアイシングを行い、炎症症状の落ち着きを促します。ただし、まったく動かさないことも筋力低下につながるため、痛みの度合いに合わせた負担の調整が必要です。適切な休息は回復を早めるだけでなく、復帰後のパフォーマンス低下を防ぐ役割も果たします。


筋膜リリース・関節アプローチの重要性

筋肉や筋膜が硬くなっている状態では、成長に伴う負荷が特定の部位に偏りやすくなります。筋膜リリースで柔軟性を改善し、股関節や足首など周囲の関節の動きを整えることで、痛みの軽減と再発予防が期待できます。また、関節の可動性が向上すると動作がスムーズになり、走る・跳ぶといった運動時の衝撃を適切に吸収できるようになります。


柔軟性改善と正しい動作学習

成長痛を改善するうえで、柔軟性の向上はとても重要です。太ももの前後・ふくらはぎなど、下肢の大きな筋肉の柔軟性を高めることで、負担が軽減され痛みの再発を防ぎやすくなります。また、走り方や着地姿勢などの動作学習を行うことで、負荷の少ない身体の使い方が身につきます。正しい動作はパフォーマンス向上にも直結するため、成長期の子どもにとって大きなメリットがあります。



おおぶち整骨院での成長痛対応

当院では、痛みの部位だけを見るのではなく、姿勢や動作、柔軟性や筋力バランスなどを総合的に評価し、成長段階に合わせたアプローチを行っています。子どもの身体は発達過程にあり、適切なケアによって改善スピードも大きく変わります。スポーツ復帰や運動パフォーマンス向上も視野に入れた施術を提供しています。


フィジカルチェック(ステップ)

柔道整復師+AT(アスレティックトレーナー)による評価

柔道整復師の医学的視点と、アスレティックトレーナーの動作分析を組み合わせることで、痛みの原因を細かく特定できます。成長期特有の骨の状態や筋バランスを考慮しながら、スポーツ時の負担や生活習慣まで丁寧に評価します。そのため、成長痛なのか別の疾患なのかを見極めやすく、より安全かつ効果的な施術方針を立てることができます。


超音波エコー(エコー検査)で成長痛を見極める

成長痛は腫れや熱感が少なく、自然に治ることもありますが、オスグッド病やシーバー病など、成長期特有の疾患が隠れているケースも少なくありません。


当院では必要に応じて、超音波エコー(エコー検査)を用いた評価を行います。エコーでは、筋肉や腱、付着部周囲の状態をリアルタイムで確認でき、炎症や腫れの有無、左右差などを客観的に把握することが可能です。これにより、「成長痛として経過をみてよい状態か」「運動量の調整や専門的なケアが必要か」を判断しやすくなります。症状に応じて適切な対応を行うことが、痛みの長期化や悪化を防ぐポイントです。


超音波エコー(エコー検査)で成長痛を見極める

姿勢・動作・成長段階に合わせた施術方針

痛みの出ている部分に直接アプローチするだけではなく、姿勢の乱れや動作のクセも含めて全身を確認します。成長段階によって筋力や柔軟性の発達具合は異なるため、子ども一人ひとりに合わせた施術が必要です。筋膜リリース・関節調整・運動療法を組み合わせ、負担の少ない身体の使い方へ導くことで痛みの改善と再発予防につなげています。


リハサクを使ったセルフケア・運動指導

当院では、リハサクを活用して自宅でできるストレッチやトレーニングを動画で提供しています。正しいフォームを確認しながら取り組めるため、継続しやすく、施術効果を長持ちさせることにも役立ちます。セルフケアは成長痛改善の重要な要素であり、再発防止のためにも欠かせません。


成長痛に関するよくある質問(Q&A)


成長痛は何歳から起こる?いつまで続く?

一般的に成長痛は6〜12歳頃に多く見られますが、成長スピードには個人差があるため、痛みが出る期間は子どもによってさまざまです。数日で治まることもあれば、運動量や生活習慣の影響で数か月続く場合もあります。痛みが強い、長引く、左右差があるといった場合には専門家の評価を受けることが望まれます。


運動は続けていい?休むべき?

痛みが軽度で、動作に大きな支障がない場合は運動量を調整しながら継続可能なこともあります。一方、歩行や階段昇降にも痛みが出る場合は休息が必要です。痛みを我慢して運動を続けてしまうと状態が悪化し、かえって長期離脱につながる可能性もあります。症状に応じた適切な判断が求められます。


自宅でできるケア・ストレッチ方法は?

太もも・ふくらはぎのストレッチ、股関節や足首の可動性を高める軽い運動が有効です。ただし症状によってはストレッチが逆効果となる場合もあるため、専門家のアドバイスを受けながら行うのが安心です。継続的に行うことで再発予防にもつながります。


子どもの痛みを放置しないでください|早期対応の重要性

成長痛は自然に治ることもありますが、放置すると運動のパフォーマンス低下や別のケガにつながる可能性があります。早めにケアを行うことで改善しやすく、スポーツ復帰もスムーズになります。当院では成長段階に応じた適切な施術とセルフケア指導を提供しておりますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

 
 
 

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