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肩こりの原因と改善方法|つらい首肩の重だるさを根本から整えるために

  • 執筆者の写真: 柾行 神田
    柾行 神田
  • 3 日前
  • 読了時間: 9分

肩こりは現代人に非常に多い不調のひとつで、首から肩にかけての筋肉が強く緊張し、重だるさや痛み、頭痛などを引き起こす症状です。デスクワークやスマホの普及により姿勢の乱れが増え、慢性的な肩こりで悩む方も少なくありません。しかし、肩こりの背景には単なる筋肉の硬さだけでなく、姿勢・呼吸・生活環境・ストレスなど複数の要因が絡んでいます

肩こりの仕組みから原因、改善方法、整骨院でできるケアまで総合的に解説し、根本改善を目指すためのヒントをお伝えします。


肩こりに悩む男性

肩こりとは何か|症状と仕組みを理解する

肩こりは、首から肩・肩甲骨周囲の筋肉が過度に緊張し、血流が低下することで疲労物質が蓄積しやすくなる状態を指します。筋肉の硬さが続くと神経の働きも低下し、痛み・しびれ・頭痛など多様な不調へつながる場合もあります。


また、精神的なストレスや睡眠不足などによっても肩周囲の筋緊張は強まりやすく、日常生活全体の影響が症状に反映されやすいのが特徴です。まずは肩こりがどのように起こるのかを理解することが改善の第一歩となります。 


筋肉の緊張と血流低下が起こるメカニズム 

肩こりの多くは、僧帽筋・肩甲挙筋・後頭下筋群などの筋肉が緊張し続けることで発生します。長時間同じ姿勢を維持すると筋肉が固定化され、血流が滞り酸素供給が十分に行われなくなります。これにより疲労物質が蓄積し、痛みやだるさを引き起こすのです。


自律神経の乱れやストレスによって交感神経が優位になると筋緊張がさらに高まり、症状が慢性化しやすい傾向があります。筋肉だけでなく、姿勢・呼吸・神経の働きまで含めて考えることが大切です。 


肩こりで起こりやすい症状

肩こりの症状

◼︎頭痛

肩こりが進行すると、後頭部から側頭部にかけて頭痛が起こることがあります。首まわりの筋肉が硬くなることで血管や神経が圧迫され、締め付けられるような痛みが出るのが特徴です。 


◼︎めまい・吐き気

首の筋肉が過度に緊張し自律神経へ影響が及ぶと、めまいや吐き気が生じることがあります。肩こりの背景には筋緊張だけでなく神経系の問題が隠れていることも珍しくありません。 


◼︎腕・背中への放散痛

筋肉の硬さが神経を刺激すると、肩だけでなく腕・背中にまで痛みが広がることがあります。いわゆる「関連痛」と呼ばれるもので、症状が広範囲に及ぶことも少なくありません。



肩こりの主な原因|なぜ筋肉が固まるのか

肩こりは単なる筋肉疲労だけでなく、姿勢の崩れ、生活習慣、ストレスなど多くの要因が複雑に絡み合って起こります。原因を正しく理解することで、自分の生活スタイルと照らし合わせながら改善に向かうポイントを見つけやすくなります。 


猫背・巻き肩・ストレートネックなど姿勢の乱れ

姿勢の乱れは肩こりの大きな原因です。猫背では頭が前に出やすく、首〜肩の筋肉が頭の重さを支え続けるため負担が増加します。巻き肩の場合は肩甲骨が外側へ広がり、僧帽筋上部に余計な張りが生じます。ストレートネックも首のカーブが消失することで筋緊張が高まりやすくなります。これらの状態が続くと筋バランスが崩れ、肩周囲に疲労が蓄積していきます。姿勢の見直しは肩こり改善の基本といえます。 


長時間のデスクワーク・スマホ操作

長時間同じ姿勢を保つデスクワークやスマホ操作は、肩こり最大の要因といっても過言ではありません。画面に集中する時間が長くなると、頭が前に出て視線が下がり、肩や首の筋肉が固定化されます。さらに、腕を前に伸ばす姿勢は僧帽筋上部に負担をかけ、筋緊張を助長します。特に休憩を取らずに作業が続くと血流が悪化しやすく、肩こりが慢性化する原因となりかねません。 


ストレス・呼吸の浅さ・自律神経の乱れ

精神的ストレスが強いと交感神経が優位になり、筋肉が緊張しやすい状態になります。呼吸が浅くなると胸郭がうまく動かず、肩周囲の筋肉を使って呼吸してしまうため、より負担が増すことになります。また、自律神経の乱れは血流にも影響を及ぼし、肩こりの症状が取れにくくなる要因のひとつです。心身のリラックスを図り、呼吸を整えることも重要な改善ポイントです。


肩こりを悪化させるNG習慣

肩こりがなかなか良くならない背景には、無意識のうちに症状を悪化させてしまう習慣が潜んでいることがあります。適切なケアを行うためには、まず避けたい行動を理解する必要があります。 


強すぎるマッサージ・自己流の揉みほぐし

「強く押せば効く」と考えて必要以上に力を加えるマッサージは逆効果です。筋肉や筋膜を傷つけ、かえって回復を遅らせる可能性があります。また、痛みをごまかすだけの揉み方では根本的な改善にはつながりません。過度な刺激は交感神経を高めて緊張を強めてしまう場合もあり、注意が必要です。 


マッサージ

姿勢を崩す生活環境(机・椅子・画面高さなど)

机の高さや椅子の位置が身体に合っていないと、正しい姿勢を維持しにくくなります。モニターが低いと頭が前へ出てしまい、スマホの操作では自然と猫背になりがちです。こうした環境の問題は肩こりの根本原因でもあります。環境を整えないままでは、どれだけ施術を受けても再び肩こりが起こる可能性があります。 


痛み止めや湿布だけでごまかすリスク

痛み止めや湿布は一時的な症状緩和には役立ちますが、原因を取り除くものではありません。薬が効いている間に無理をすると、筋緊張や血流低下が続き、症状が慢性化する恐れがあります。ケアの中心を薬に頼るのではなく、姿勢改善や筋バランスの調整といった根本的なアプローチが必要です。 



肩こりを改善するための正しいアプローチ

肩こり改善には、筋緊張を緩めるだけでなく、筋バランスや姿勢の改善、生活習慣の見直しなど複数のアプローチを組み合わせることが重要です。根本から整えることで、再び不調が戻らない身体づくりが可能になります。 


肩まわりの緊張を和らげる姿勢・生活動作の工夫

姿勢によって首肩への負担は大きく変化します。特に、頭が前に出る姿勢は首の後ろの筋肉に大きな負担をかけるため、顎を軽く引く意識や胸を開くことが重要です。また、デスクワーク中は肩が上がらないよう腕の位置を調整し、背もたれを活用して腰の湾曲を保つことで筋緊張を軽減できます。生活の中での小さな工夫が、症状の改善に結びつきやすくなります。 


頸椎矯正

筋膜リリース・関節アプローチの重要性

肩こりでは肩甲骨の可動性が低下しているケースが多く見られます。筋膜リリースによって肩甲骨まわりの筋肉が柔軟になると、肩の動きがスムーズになり負担が軽減します。また、関節の調整を行うことで姿勢が整いやすくなり、首肩にかかる緊張も減少します。筋膜や関節にアプローチする施術は、痛みを抑えるだけでなく、根本改善のためにも欠かせません。 


肩こり改善のストレッチ・運動療法

肩こり改善には、肩甲骨を動かすエクササイズや胸のストレッチ、体幹の安定性を高めるトレーニングなどが効果的です。筋肉を柔軟にするだけでなく、姿勢を支える筋肉を強化することで再発防止につながります。ただし、負荷が強すぎる運動は症状悪化のリスクがあるため、段階的に進めることが求められます。正しいフォームを身につけながら継続することが重要です。 


ハビットコントロールで姿勢習慣から肩こりを改善

ハビットコントロールとは、日常の動作や姿勢の「クセ」を正しく整え、再発を防ぐための行動習慣を身につけるプログラムです。肩こりは、施術で筋肉を緩めても、同じ姿勢や動作を続けてしまうと再び負担がかかります。


ハビットコントロールでは、立ち方・座り方・呼吸・デスクワーク姿勢などを段階的に修正し、身体に無理のない正しい使い方を定着させます。これにより、首肩まわりの過緊張を根本から減らし、肩こりを起こしにくい身体づくりへと導きます。



おおぶち整骨院での肩こりケア

おおぶち整骨院では、肩こりを単なる筋肉の問題として捉えるのではなく、姿勢・動作・筋バランスまで踏まえて総合的に評価します。痛みをただ軽減するだけでなく、再発しにくい身体づくりを目指したアプローチを行っています。 


柔道整復師とAT(アスレティックトレーナー)による評価と施術

当院では、柔道整復師としての医学的知識と、アスレティックトレーナーとしての動作・体の使い方の専門性を組み合わせた施術を行っています。肩こりの背景には姿勢や筋バランスの問題が隠れていることが多く、表面的なケアだけでは改善しきれないことが少なくありません。多角的な視点で身体を評価することで、より精度の高い施術計画を立てることができます。 


姿勢・動作の根本改善に基づく施術方針

肩こりの原因を明確にするため、姿勢分析や動作評価を丁寧に行い、負担がかかっているポイントを突き止めます。筋膜リリースや関節調整を組み合わせることで筋肉の緊張を取り除き、身体が正しい位置に戻りやすい状態をつくります。施術だけでなく日常動作の改善まで含めてサポートすることで、長期的な改善につながります。 


症状に合わせた運動指導・リハサクのセルフケアサポート

改善を早めるためには、自宅でのケアが欠かせません。当院ではリハサクを用いて、個人の状態に合わせた運動メニューを動画で提供しています。正しいフォームを確認しながら取り組めるため、セルフケアが継続しやすく、施術との相乗効果で再発予防にもつながります。無理のない範囲で取り組めるメニューを提案し、長期的に健康な身体を維持できるようサポートします。 


肩こりに関するよくある質問(Q&A)


肩こりはなぜ治りにくいのか?

肩こりは姿勢・生活習慣・筋バランス・ストレスなど複数の要因が絡むため、単純なケアだけでは改善しにくい場合があります。一時的に楽になっても、原因が残ったままでは症状がぶり返しやすく、慢性化することも少なくありません。根本改善には、筋肉だけでなく姿勢や動作も整えていく必要があります。 


どれくらいで改善する?

改善までの期間は個人差がありますが、初期症状であれば比較的早期に変化が見られることもあります。慢性的な肩こりの場合は、筋肉の硬さだけでなく姿勢や生活習慣の改善も必要となるため、数週間〜数か月かけて段階的に整えていくケースが一般的です。施術とセルフケアの両立が改善スピードを左右します。 


自宅でできるストレッチやケア方法は?

肩甲骨を大きく動かすエクササイズや胸のストレッチが特に有効です。また、深呼吸を意識し胸郭をしっかり使うことで肩への負担が減りやすくなります。ただし、強すぎるストレッチや痛みを伴う動作は逆効果となるため注意が必要です。自分に合った方法で無理なく続けることが大切です。 


つらい肩こりは放置しないでください

肩こりを放置すると頭痛やめまいなどに発展する恐れがあり、日常生活に支障が出ることもあります。早めのケアを行うことで改善しやすく、再発リスクも軽減されます。おおぶち整骨院では姿勢・動作・筋バランスを丁寧に分析し、あなたに合った改善方法を提案しています。つらい症状が続く場合は我慢せず、どうぞお気軽にご相談ください。

 
 
 

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