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捻挫の原因と正しい対処法|歩けるけど痛い足首の違和感を放置しないために

  • 執筆者の写真: 柾行 神田
    柾行 神田
  • 2025年12月25日
  • 読了時間: 9分

捻挫は日常生活やスポーツ中に起こりやすいケガの一つで、「少しひねっただけ」「歩けるから大丈夫」と軽く見られがちです。しかし、捻挫は靭帯を損傷するケガであり、適切な初期対応やその後のケアを怠ると、関節の不安定感や再発を繰り返す原因になります。特に足首の捻挫は、慢性痛やパフォーマンス低下につながることも少なくありません。


捻挫の基本的な仕組みから正しい対処法、回復を早める考え方までを整理して解説します。 


捻挫の写真

捻挫とは?まず知っておきたい基礎知識

捻挫とは、関節に無理な力が加わることで、関節を支える靭帯が伸ばされたり、部分的に切れたりした状態を指します。骨に異常がない場合でも、靭帯損傷によって腫れや痛み、関節の不安定感が生じます。捻挫は自然に治ると思われがちですが、損傷の程度によっては適切な固定やリハビリが不可欠です。まずは捻挫の正体を正しく理解することが、回復への第一歩となります。 


捻挫が起こる仕組みと靭帯損傷の特徴

捻挫は、関節が本来動く範囲を超えて強制的に動かされることで発生します。足首の捻挫では、内側や外側にひねる動作がきっかけとなり、靭帯が急激に引き伸ばされます。靭帯は関節の安定性を保つ役割を担っているため、損傷すると関節がグラつきやすくなります。


軽度であれば靭帯が伸びた状態ですが、中等度以上では部分断裂や完全断裂が起こることもあります。痛みの強さだけで重症度は判断できず、腫れや内出血、不安定感の有無を含めて評価する必要があります。 


捻挫と骨折・打撲との違い

捻挫は靭帯の損傷、骨折は骨の損傷、打撲は筋肉や皮下組織の損傷と、原因となる組織が異なります。ただし、症状が似ているため見た目だけでの判断は困難です。捻挫でも強い腫れや内出血が出ることがあり、逆に骨折でも歩けるケースがあります。誤って捻挫と判断し放置してしまうと、骨折や重度靭帯損傷を見逃す可能性があります。痛みが続く、腫れが引かない場合は、専門家による評価が欠かせません。 



捻挫で起こりやすい症状と重症度の考え方

捻挫の症状は損傷の程度によって大きく異なります。軽い痛みで済むこともあれば、歩行が困難になるほど強い痛みが出る場合もあります。症状の出方を知ることで、どの程度のケガなのかを判断する目安になります。 


サッカーの写真

歩けるけど痛い捻挫は軽症とは限らない

捻挫をした直後に歩ける場合、「軽い捻挫だから大丈夫」と判断されがちです。しかし、歩行が可能でも靭帯が部分断裂しているケースは珍しくありません。特に足首では、周囲の筋肉が補助的に働くことで歩けてしまうことがあります。


その結果、適切な固定や安静を行わず、関節の不安定感が残ってしまうこともあります。痛みの程度だけで軽症と決めつけず、腫れや内出血、違和感の持続を確認することが重要です。 


腫れ・内出血・熱感が示す状態

捻挫後に腫れや内出血、熱感が出る場合は、靭帯損傷による炎症反応が起きているサインです。特に内出血が広範囲に出ている場合は、損傷の程度が大きい可能性があります。腫れが強い状態で無理に動かすと、炎症が長引き回復が遅れることがあります。これらの症状は、初期対応や固定の必要性を判断する重要な指標になります。 


靭帯損傷レベル(軽度・中等度・重度)の目安

捻挫の重症度は、靭帯の損傷程度によって軽度・中等度・重度に分けられます。軽度は靭帯が伸びた状態で、比較的早期回復が期待できます。中等度では部分断裂が起こり、腫れや痛みが強くなります。重度では靭帯が完全に断裂し、関節の不安定感が顕著になります。重症度に応じた対応を行わなければ、再発や慢性化につながるため注意が必要です。



捻挫を早く治すための正しい初期対応

捻挫の回復を左右する最大のポイントは、受傷直後から数日間の対応にあります。痛みが強い時期に無理をせず、適切な処置を行うことで炎症の広がりを抑え、その後の回復をスムーズに進めることが可能になります。逆に初期対応を誤ると、痛みが長引いたり関節の不安定感が残る原因になります。まずは「早く治すために何をすべきか」を正しく理解することが重要です。 


RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)の考え方

捻挫直後の基本対応として知られるのがRICE処置です。安静にすることで靭帯への負担を減らし、冷却によって炎症と腫れを抑えます。さらに、適度な圧迫を加えることで内出血や腫脹の拡大を防ぎ、挙上することで血流のうっ滞を軽減します。ただし、冷やしすぎや過度な圧迫は逆効果になることもあるため、状態に合わせた実施が大切です。RICEは万能ではなく、あくまで初期の炎症管理として正しく活用する必要があります。 


氷嚢

固定と負荷調整の重要性

捻挫後の回復には、適切な固定と段階的な負荷調整が欠かせません。軽度であっても固定を行うことで靭帯の修復環境が整い、関節の安定性が保たれます。一方で、必要以上に長く固定を続けると関節が硬くなり、回復が遅れることもあります。痛みや腫れの状態を見ながら、固定の強さや期間を調整する視点が重要になります。早すぎる復帰も、過度な安静も避ける必要があります。 


痛みが引いた後に必要なケアとは

痛みや腫れが落ち着いてきた段階では、関節の動きを徐々に取り戻すケアが必要になります。可動域を回復させる運動や、足首・手首周囲の筋肉を再び使える状態に整えることが重要です。この時期に何もせず過ごしてしまうと、関節の硬さや不安定感が残りやすくなります。回復期のケアは、再発を防ぐための準備期間とも言えます。 



おおぶち整骨院での捻挫対応

おおぶち整骨院では、捻挫を単なる一時的なケガとして捉えず、その後の生活やスポーツ活動まで見据えた対応を行っています。痛みのある部位だけでなく、動作や姿勢、全身のバランスを評価し、再発しにくい状態を目指します。一人ひとりの状態に合わせた施術とサポートを大切にしています。 


柔道整復師+AT(アスレティックトレーナー)による評価

柔道整復師の解剖学的評価に加え、アスレティックトレーナーの視点から動作分析を行います。どの靭帯にどの程度の負担がかかっているのか、歩行や運動時のクセはどうかといった点まで確認します。痛みが引いた後も、動作の質を高めることで再発リスクを下げることが可能になります。競技特性や生活環境も考慮した評価を行います。 


整骨院でエコー検査をする様子

超音波エコーを活用した靭帯・軟部組織の評価

捻挫では、どの靭帯がどの程度損傷しているのかを正確に把握することが、回復を早め、再発を防ぐための重要なポイントになります。当院では、必要に応じて超音波エコー(エコー検査)を用い、足首や手首周囲の靭帯、筋肉、腱など軟部組織の状態を評価します。


エコーでは、靭帯周囲の腫れや内出血、組織の緊張状態などをリアルタイムで確認できるため、「軽い捻挫に見えて実は負担が大きい状態かどうか」「固定や安静がどの程度必要か」といった判断材料になります。


動作評価や触診と組み合わせることで、痛みの原因や回復段階をより客観的に捉え、その時期に適した施術やリハビリ方針につなげていきます。


靭帯・関節・筋バランスを踏まえた施術方針

捻挫後は、靭帯だけでなく関節の動きや筋肉のバランスも乱れやすくなります。当院では、関節調整や筋肉へのアプローチを組み合わせ、捻挫部位に過剰な負担がかからない状態を整えます。局所だけにとらわれず、全身の連動を意識した施術が、回復を早めるポイントになります。


足首を包帯固定

リハサクを活用した再発予防トレーニング

おおぶち整骨院では、捻挫の再発を防ぐためにリハサクを活用したトレーニング指導を行っています。動画を用いて正しい動作を確認できるため、自宅でも安全に継続できる点が特徴です。捻挫後は靭帯の回復だけでなく、関節を安定させる筋肉やバランス能力の再構築が欠かせません。特に足首の捻挫では、片脚での安定性や体重移動のコントロールが重要になります。段階に応じた運動を取り入れることで、再発しにくい身体づくりを目指します。 


整骨院と病院(何科)をどう使い分ける?

捻挫の対応では、病院と整骨院の役割を正しく理解することが大切です。骨折や重度の靭帯損傷が疑われる場合は、まず医療機関での検査が必要になります。一方で、回復期のケアや動作改善、再発予防といった面では整骨院が担える役割も多くあります。それぞれの強みを活かして使い分けることで、回復までの流れをスムーズに進めることが可能です。 


整形外科で検査が必要な捻挫のケース

強い腫れや変形、激しい痛みがある場合、また体重がかけられない場合は、整形外科での画像検査が必要になります。レントゲンやMRIによって骨折や重度靭帯損傷の有無を確認し、固定や手術の必要性を判断します。自己判断で様子を見ることは、回復を遅らせる原因になるため注意が必要です。まずは正確な診断を受けることが、安全な回復への第一歩となります。 


当院で行う状態評価と医療機関との連携

おおぶち整骨院では、医療機関での診断結果を踏まえたうえで、回復期の施術や運動指導を行います。靭帯の状態だけでなく、姿勢や歩行、動作のクセまで含めて評価し、再発を防ぐためのサポートを行います。必要に応じて医療機関と連携を取りながら進めるため、安心してご相談いただけます。 


捻挫に関するよくある質問(Q&A)

捻挫を経験すると、「どれくらいで治るのか」「歩けるなら大丈夫なのか」といった疑問を持つ方が多くいらっしゃいます。ここでは、来院時によく寄せられる質問について一般的な考え方をまとめました。 


捻挫はどれくらいで治る?全治の目安は?

捻挫の回復期間は、靭帯損傷の程度によって異なります。軽度であれば数週間で改善することもありますが、中等度以上では数か月かかるケースもあります。痛みが引いた後も、関節の安定性を取り戻すための期間が必要になる点は見落とされがちです。早期対応と適切なケアが、回復期間を左右します。 


歩ける場合でも通院は必要?

歩けるからといって問題がないとは限りません。部分断裂などが隠れている場合もあり、放置すると再発や慢性不安定症につながることがあります。違和感や不安定感が残る場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。 


捻挫を繰り返すのはなぜ?

捻挫を繰り返す原因の多くは、靭帯の回復不足やバランス能力の低下にあります。一度傷ついた靭帯は元どおりになりにくく、適切なトレーニングを行わなければ再発しやすくなります。再発予防には、回復期のケアが重要です。 


捻挫を甘く見ないでください|早期対応が回復を左右します

捻挫は軽いケガと思われがちですが、初期対応やその後のケア次第で経過は大きく変わります。違和感を放置してしまうと、慢性的な痛みや関節の不安定感につながることもあります。早い段階で適切な対応を取ることが、スムーズな回復への近道です。

おおぶち整骨院では、捻挫後の回復から再発予防まで、一人ひとりの状態に合わせたサポートを行っています。気になる症状があれば、早めにご相談ください。

 
 
 

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